『サイバーボッツ』(CYBERBOTS -FULLMETAL MADNESS-)はカプコンが1995年4月に発売した2D対戦格闘ゲーム。アーケード版のシステム基板はCPシステム2。1997年にセガサターン版およびプレイステーション版が発売されている。
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元々は1994年に同じくカプコンから発売されたベルトスクロール型格闘アクションゲーム『パワードギア』のシステムを流用したゲームで、パワードギアと直接的なストーリー上のつながりは無い(ちなみに、パワードギアよりも前の時代の話である)ものの、メカニックなどにおいて共通する物が多く存在する。
キャラクターデザインは西村キヌによる。
システム
操作は1レバー+4ボタンだが、アタック1(弱攻撃に相当。以下A1)、アタック2(強攻撃に相当。A2)、ブースト (B) 、ウェポン (W) という独特の配置になっている。
ブースト
本作は地上ダッシュをボタンひとつで出せるようになっており、非常にスピーディな戦いが可能になっている。ダッシュ中の攻撃は専用のものとなる。
また、空中でBボタンを押すことで、様々な空中機動が可能となっている。この使用回数は体力ゲージ脇のブーストゲージで示される。
空中ダッシュタイプ
レバーを入力した方向にダッシュできる。他の格闘ゲームと異なり、斜めや垂直方向へのダッシュも可能な他、レバーを放した状態で空中に静止することも可能。このタイプのキャラクタは空中攻撃の隙が少なく、一般的な対戦格闘ゲームのような跳び込みからの連続技がしやすい傾向がある。
多段ジャンプタイプ
Bボタンを押すと空中で小さくジャンプする。他の格闘ゲームにもしばしば見られるアクションだが、レバーのみでの多段ジャンプはできない。
空中浮遊タイプ
Bボタンを押し続けている間、空中を自由に移動できる。滞空時間はかなり長いが、空中からのコンボに乏しい本作では扱いは難しい。
受け身
ダウンして地面に触れた瞬間にBボタンを押すことで、受け身を取って後ろに下がることができる。ダウン攻撃を確実に回避できるが、徐々に画面端に追い詰められることになる。
[編集] ウェポン
Wボタンのみで出すことのできる、通常技としての飛び道具。レバー入力によって射撃方向を選べる。
隙がほとんどないが、一度使用すると画面上部のウェポンゲージが回復するまで再使用できない。
パワーゲージ
敵機に攻撃を当てることで画面下のパワーゲージが溜まる。ゲージが完全に溜まると一定時間攻撃力がアップする他、ゲージを消耗して専用の必殺技「ギガクラッシュ」や「サイバーEX」を使用することができる。
本作ならではの特徴として、パワーゲージはA1とA2を同時に押し続けることでも溜めることができる。
ギガクラッシュ
A1とA2を同時に押すと、自機からエネルギーを放出する、パワードギアのメガクラッシュに相当する攻撃。
無敵時間があり出が早いため、主に緊急回避用に使用される。
ダウン中の相手に当てると他の状態に当てた時よりも多くダメージを与える事ができる。
サイバーEX
一般的な対戦格闘ゲームにおける超必殺技にあたる。本作では当てやすい技は少なく、代わりに威力が高い。
その他のシステム
腕には個別の耐久力が設定されており、これが0になると外れてしまう。
腕の耐久力は「アームリッパー」という特殊な通常投げで大きく減らすことができる他、パワーゲージを溜めている最中に攻撃を受けると0になってしまう。腕が外れている状態では多くの攻撃が使えなくなるが、再度拾えば元に戻る。
一部の攻撃はダウン状態にも当たる。
必殺技などによるキャラの声は、対戦中には一切ない。その代わりに、コンボを決めた際にそのヒット数がボイスで大きく読み上げられる。
世界観
地球上の人類の大部分がスペースコロニーに移住し、移住した人々が連合王国を結成した21世紀末が舞台である。
連合王国は地球に残った人々に対し威圧的な態度を取り、更に地球を制圧するべく巨大な最終兵器を作成した。本作のストーリーの背後には、このような連合王国とそれに対抗する地球上のレジスタンス組織の抗争がある。
登場キャラクター
通常の対戦型格闘ゲームでは登場キャラクターとそのキャラクターの使う格闘技は不可分であるが、本作はV.A.(Variant Armor、いわゆるロボット兵器)にパイロットが乗り込むという設定のため、パイロット(ストーリーモードのシナリオ)とV.A.(操作するキャラクター)を自由に組み合わせることが可能。
パイロット
配役は、家庭用ゲーム機版における、ストーリーデモ中のそのキャラの担当。
ジン・サオトメ
1年前の父の死の真相を探るため戦いに身を投じる。 声:古谷徹
マリー・ミヤビ
連合国V.A.小隊長。上層部から脱走捕虜捕獲の任務を受ける。 声:高乃麗
サンタナ・ローレンス
V.A.改造パーツを扱う商人。軍用パーツを手に入れて一儲けしようと連合国コロニーへ潜入する。 声:梁田清之
ガウェイン・マードック
連合国のV.A.隊隊長であったが、1年前の事故を機に軍を去っていた。 声:玄田哲章
バオ&マオ
野生児の兄妹。偶然見つけた無人のV.A.から冒険は始まる。 声:バオ:山口勝平 マオ:荒木香恵
アリエータ
連合国で極秘研究の対象とされていた少女。ある日研究所を脱走する。 声:かないみか
神楽千代丸
コロニー連合軍に対抗するレジスタンスのリーダー。 声:堀川亮
鋼鉄山
今は亡き千代丸の父"辰乃進"の片腕であった軍師。 声:銀河万丈
シェイド
連合軍が開発した生体兵器。1年前の事故に深く関わっている。データ収集のためV.A.バトルに参加したところ、ジンに"父の敵"と言われる。 声:飯塚昭三
デビロット・ド・デスサタンIX世
非合法コロニー"サイド666"の王位継承者。ガウェインに恋心を燃やしている。 声:小桜エツ子
地獄大師
デビロットの配下である暗黒魔導士。 声:八奈見乗児
Dr.シュタイン
デビロット配下のマッドサイエンティスト。 声:銀河万丈
ケン・サオトメ
ジンの父。1年前V.A.小隊の訓練中の事故で命を落とす。声:玄田哲章
V.A.
デフォルトで使用可能なV.A.は4つの系列のいずれかに属している。各系列に基本型と2つの派生型があり、計12から選択することができる。また、隠しコマンドでCPUが使用するV.A.を選択することも可能。
ブロディア
BX系列。試作型のBP系は民間にも多く流通しており、それらも含めて連合軍はその性能のリサーチに力を入れている。このリサーチにより次期型であるブロディアII(BF系列)を開発中である。
派生型は脚部をトレッドとし、ジェネレータの大容量化でレーザーブレードの使用時間を伸ばしたソードマンと、脚部のターボジェットで機動性を上げる一方でロケットアームによる白兵戦性能を向上させたライオット。
レプトス
RF系列。出力を抑えたまま軽量化に努めることにより、隠密性能を高めた機体。そのため特殊工作などに用いられる。
派生型は高性能発電ユニットを装備し電撃攻撃を持つライトニングと、ヒートロッドを装備したジャッカル。
フォーディ
FZ系列。偵察・哨戒用として作られた機体を更に改良し、小回りの良さを追求した機体。
派生型は格闘戦性能を向上させ警備用に特化したタランテラと、ドリル及びレーザーブレードで強襲性能を高めたキラービー。
ガルディン
GP系列。現行V.A.の中でもその歴史は古く、古兵達の間で人気の高い機体。
派生型は格闘性能を上げたヴァイスと、中距離支援用に新型のドリルアームを搭載したサイクロン。
ゲイツ
P-10033型。一昔前の機体(一時軍の主力でもあった)であるが、レジスタンスが独自に改良しておりその性能は現行機に引けを取らない。千代丸の専用機。
ヘリオン
UVA-02型。連合軍が極秘に開発していた新型機。コックピット部分がそれまでのV.A.と異なりパイロットの保護性能が犠牲となっているが、これは生体エネルギー技術と関連が深い。シェイド専用機。
スーパー8
S-008型。タコのような独特の外見に似合わず高い戦闘能力を持つ。デビロット専用機。
ワーロック
V-O型。どのキャラのストーリーでも最終面もしくはその1つ前に出現する、ラスボス的存在。連合軍の最終兵器の頭脳が収められている。
零豪鬼
G-13EX型、家庭用限定キャラ。ストリートファイターシリーズに登場する豪鬼をV.A.化したもので、必殺技にもそれは反映されている。
『サイバーボッツ』のキャラクター達が登場している他のゲーム
『MARVEL VS. CAPCOM』
プレイヤーキャラクターとしてジン・サオトメが登場しており、技の一部としてブロディアも登場。また、スペシャルパートナーとしてデビロット一味が登場している。
『MARVEL VS. CAPCOM 2』
上記と同様、ジンがブロディアとセットでプレイヤーキャラクターとして登場。
『スーパーパズルファイターIIX』
デビロットが隠しのプレイヤーキャラクターとして登場している。
『超鋼戦紀キカイオー』
ドリームキャストへの移植版に、追加隠しキャラクターとしてジンがブロディアIIカスタムに乗って登場している。ただし、ストーリーモードのない勝ち抜き戦のみで使用可能。
『NAMCO x CAPCOM』
ロストワールドから参戦のシルフィーが「ブロディアパンチ」を使用可能。
『SNK VS. CAPCOM 激突カードファイターズ』シリーズ(トレーディングカードゲーム版も含む)
ジン・サオトメ、ブロディア、零豪鬼がキャラクターカードで全作品に登場している。3作目の『DS』では、前術の3キャラ、マリー・ミヤビ、デビロットがキャラクターカード。サンタナ・ローレンスがアクションカードで登場している。
CD・書籍
『サイバーボッツ・アーケードゲームトラック』
CD2枚組で、1995年08月02日にソニーレコードより発売。
『アニメイトCDコレクション「サイバーボッツ」』
設定資料集にドラマCDつきで、1995年10月1日にムービック社より発売。
『CYBERBOTS サイバーボッツ設定資料集』
1996年1月4日に新声社より発売。
『サイバーボッツ 公式ガイドブック?連合軍極秘ファイル?』
1997年06月06日にアスペクト社より発売。